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リピート 

リピート

リピート

著者:乾くるみ
価格:1,593円(税込) [文庫]790円(税込)
出版社:文藝春秋 [文春文庫]


もしも、今の記憶を持って10ヶ月前の自分に戻れるとしたら、あなたは何をしますか?
というテーマで物語りは進んでゆきます。
 

 
持っていけるのは今の記憶だけ。

私だったら、totoの結果を記憶して、6億にチャレンジしますかね。昨年のtotoはキャリーオーバーがどえらいことになってたしね(笑)

というのはさておき、この物語の主人公である大学生の毛利圭介のもとに風間という謎の男から入る1本の電話から物語りは始まります。

「今から1時間後、5時45分に地震が起きます。三宅島で震度4、東京は震度1」

これがピタリとあたって、主人公の毛利圭介は、風間という得体の知れない男に10ヶ月前に戻ってもう一度10ヶ月間の人生を送る「リピート」に誘われるまま、ついに「リピート」体験をすることとなります。

タイムトラベルものの話は数あれど、これは「皮肉だなー」という印象のストーリー。
ミステリー要素がありつつ面白くはあるのですが(先が気になってついつい読んでしまう)、ラストの失速が個人的には残念でした。
もうちょっとカオスを詰めてもよかった気がします。
けっこう盛りだくさんなストーリーでサービス満点なのですが、盛りだくさん過ぎてどれも中途半端になってしまったかなという感じ。読者はそんなに欲張りではないと思います。

ただ、登場人物の心理描写はかなり上手で、非日常下におかれた人間のエゴを生々しく感じます。この生々しく感じるところこそがポイントで、話の主柱そのものはモロにSFなのに、ちっともSFを感じさせないんですよね。むしろミステリーとかホラーといった趣のほうが強いので、普段SFを読まない方でも違和感なく読めるかと思います。だいたい、戻るのが10ヶ月前という中途半端さからして生々しいんだよね。

終盤が残念でしたが、それでも、この物語のアイディアやストーリーの基本は十分面白いと思います。この作品中で出てくるケン・グリムウッドの「リプレイ」が読みたくなりました。
 
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[2009/01/22 23:44] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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