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武士道シックスティーン 

武士道16

武士道シックスティーン


著者:誉田 哲也
価格:1,550円(税込)
出版社:文藝春秋


二人の高校生剣士の話。
何から何までいい本でした。とてもおススメ。
まず、装丁。しおり紐が2本、紅白でついているのですが、これはもう、剣道の試合の時に背中の胴紐にくくる「たすき」じゃないですか。いや、もう、こういう遊びからして、もうすでにウキウキしてしまうんですけど。
 

 
主人公である2人の高校生剣士は香織と早苗。
勝敗に拘りまくる剣道バカで武蔵おたくの磯山香織、家庭の事情で日舞が出来なるという事情から中学校から剣道を始め、勝敗には拘らず勝ち負けではない何かを大切にしたい西荻早苗、笑っちゃうぐらい正反対なのです、この2人。香織が「動」なら早苗は「静」。
ただ、正反対すぎてむしろ似ちゃってるところがまた笑えるの。

物語は2人のそれぞれの視点での語りが交互に繰り返されて進むのだけれど、その交互語り形式が、最後のほうになってくるとたまらなくいいんです、なぜか。美化したり、繕ったりがないからすごくストレートだし、2人の対極の位置を効果的に際立たせてるくせに、その、最後まで交互で交わりのないところが、もう、本当に切ないことこの上なくて、ホロリとさせられてしまいました。

この2人がまさに好敵手で、あぶなっかしくてヒヤヒヤものではあるものの、紆余曲折・切磋琢磨(切磋琢磨なんて言葉じゃ済ませられないほどハードなシーンもありますが・・・)しながら成長してゆく様はなんとも爽やか。真正面からぶつかっちゃうから、あたりも激しいのですが、相手の心にズサっと入る深さも凄い。誰に言われても気づかなかったことが簡単に見えちゃうんです。まさに相手が自分の鏡になっているの。これは女子と女子の友情の間の出来事なんだけれども、男女の間もこうあることができれば、いつまでも仲良くいられるんだよね、たぶん(笑)

また、この二人をとりまく人々が個性的で面白すぎ。
学生とモデルを兼業するぐらい美くしいながら性格の悪い早苗の姉、剣道をやめてしまった香織の兄、本当は娘が心配でしょうがないくせに悪態しかつけない香織の父、香織が唯一心を許せる武道具屋の老夫婦、そして剣道部のメンバーや顧問、はては中等部の剣道部顧問まで。もれなく個性的で、無駄がないんですよね。ストーリーがひたすら二人の交互のつぶやきで終わるのに、ここらへんの描写もなかなか丁寧なのです。

このシックスティーンでは、二人の武士道が始まったところで物語が終わります。

あっという間に読めます。続編の「武士道セブンティーン」をはやく読みたいのですが、現在図書館に予約を入れていて順番待ち。その間に「一瞬の風になれ」を読もうと思います。
 
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[2009/01/24 22:25] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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