スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[--/--/-- --:--] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

The S.O.U.P. 

The S.O.U.P.

The S.O.U.P.

著者:川端 裕人
価格:780円(税込)
出版社:角川文庫


なかなか面白い話だと思いましたが、PC周りに詳しくない方にはいささか厳しいかもしれません。
(それでも、読み飛ばそうと思えば読み飛ばせます、たぶん。)

タイトルの「The S.O.U.P.」はスープであってソープではありません。
物語は「The S.O.U.P.」という伝説のオンラインRPGの世界で展開していきます。
主人公はその「The S.O.U.P.」の生みの親の一人である天才プログラマー。
 
 
この川端さんの話って、銀河のワールドカップでも夏のロケットでも、最初は「ありがちだな~」なんて笑っていると必ず最終章はとんでもない事態になっているのですが、今回も期待は裏切りません。銀河の時は子供達がレアルと戦っちゃうし、ロケットでは成層圏を突き抜けちゃうし、最後となっては「ありえねー!!!」な展開になっちゃうんですけど、この作家さんの力量は、そんなトンデモない状況を「ありかも・・・・・?」と感じさせるところにあります。

この作品もこの作品とて、最後はホワイトハウスですから。
アメリカ大統領・副大統領まで登場。

内容はすごくシリアスで、伝説のオンラインRPG「The S.O.U.P.」に巣食うクラッカー集団(もといサイバーテロ集団)に、この「The S.O.U.P.」の生みの親の一人である天才プログラマーの周防巧(すおうたくみ)が挑んでゆく筋立てになっています。

そう、この作家さん、筋立てがシンプルながらも普段見過ごしがちなものを効果的に話しに組み込むんです。この作品でも、人工知能のA.Iなどを含む生命の意義や、インターネットそのものが「人間の善意」ありきのシステム(それだけ脆弱)であること、ネットに依存してしまう社会の脆さ、そしてネット社会と人間社会の歪み、危機的状況までもを利用する政府のもくろみなど、もう、てんこ盛りな内容になってます。が、面白くて読まされちゃうんです。

特に、主人公の巧がサイバーテロ集団EGGを追い詰めてゆく様が凄い。
この作品、本職の方はどう感じるのでしょうね?
私は、そこそこ一般的な知識しか持ち合わせていないため、サイバーテロもそれを追い詰めた巧の技も「ありえるかも・・・・」と、いつものごとく感じさせられてしまったわけですが・・・。

ワイドショーやニュースで、出会い系サイトがらみの事件などが発生するたびに、さもインターネットそのものが諸悪の根源ですみたいに我が物顔で言ってるキャスターの言葉より、よほどインターネットに対する警鐘として効果のある作品だと思います。

疲れている時に読むのはキツイと思いますが、余裕のあるときにはオススメの1冊です。
 
スポンサーサイト

[2009/02/27 22:56] 書籍 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://minorin.blog2.fc2.com/tb.php/1168-03491096


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。