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夏への扉 

夏への扉

夏への扉

著者:ロバート・A・ハインライン
価格:756円(税込)
出版社:早川書房(ハヤカワSF文庫)


冷たい雪がキライで、いつも扉の向こうに夏を探す猫と、その飼い主の物語。
 
 
 
SFなんですけど、普通の小説に少しSFのエッセンスで味付けしたような感じで、SFが苦手な方でも楽しめると思います。

恋人と友人に同時に裏切られてやぶれかぶれになっている主人公がひょんなことを思いつくことから物語りは始まります。裏切り者への復讐のため、「冷凍睡眠(コールド・スリープ)」を決意した主人公はダニエル・ブーン・デイビス。文化女中器(ハイヤード・ガール)[家事ロボット]などの設計担当技術者。
そんな彼の飼い猫は牡猫のピート。
この一人と一匹の時を越えた冒険の物語なのですが、この物語は今から約50年前に執筆されたにもかかわらず、面白いんですよね・・・。この物語の著者が思い描いていた21世紀と今を比べつつ読むのもまた一興だったりね。

冒頭は人生どん底な主人公ですが、それだけで終わる話ではないのでご安心を。

この主人公、たいへん真面目で努力家なんです。
時間を超えられたら、ギャンブルで一発大儲けとか考えちゃいそうなんですけどね。そういうのが一切なし。目標に向かってがむしゃらに努力するのみ。
裏切り者への復讐劇かと思いきや、主人公はいつの間にか自分のために、そして真に愛するもののために、ただただひたすら頑張るんです。そんな主人公を応援したくなってしまうのです。

この物語には様々なタイプの人間が登場しますが、個人的に好きなのはドウテイ氏。
こんなに長い物語の中のほんの数行しか出てこない脇役中の脇役なのですが、こういう人がいたから、結局裏切りにあった主人公が最後に再び人を、そして自分の未来を信じられたのだと思います。
そんなドウテイ氏が出てくる場面を抜粋。

ドウテイ氏はかつての軍隊時代の給与係下士官を思いださせた。給与係下士官には二種類しかいない。一種類は、当然入るべき金を、なんのかんのと規則にこじつけて減らそうとかかるタイプで、もう一種類は、規則書を端から端までほじくりかえして、たとえそれだけの資格がなくても、必要なだけ取れるようにしてくれるタイプだ。
そしてドウテイ氏は、この二番めのタイプだった。(161ページより)


本筋には関係ないけど、今の日本は、悲しいかな国もろともおおむね一番めのタイプだなと思わず考えてしまったり。

そういえば、山下達郎の歌に「夏への扉」という曲があるけれど、その歌詞にも猫のピートが登場しますので、この曲が好きな方にもこの物語はオススメです。この曲のとおり、夏への扉は未来への扉でもあるのです。

この話、何で映画化されないのかな?いや、すでにされてて私が知らないだけだろうか?
 
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[2009/03/09 21:29] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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