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わくらば日記 

わくらば日記


わくらば日記

著者:朱川 湊人(しゅかわ みなと)
価格:580円(税込)
出版社:角川文庫

不思議な力を持つお人形のような美しい姉とその妹の物語。
物語は妹の回想語りで進みます。
 
 
 
背景は昭和ノスタルジー。
読んでいて筒井康隆さんの「七瀬シリーズ」が頭をよぎりました。
というわけで、サスペンスやミステリーというよりは、その背後にある人には知られることのない、この時代ならではの切ない人間模様がしっとりと描かれています。

主人公のワッコ(和歌子)ちゃんが、礼儀作法に厳しいお母様とお人形のように美しく病弱なお姉さま(鈴音[りんね])と暮らした日々を回想し、語っていくかたちで物語は進みます。

オムニバスなので、読みやすいです。
不思議な能力を持つお姉さまと妹が様々な事件にかかわってゆく話。
お姉さまの能力はここには書きません。

どの話も印象的ですが、特に印象的だったのはお姉さまの初恋の話。
お姉さまのごとき美しくはかない初恋なのですが、その切なさがなんともいえず。
三島由紀夫の作品に時折ある終わりはなく永遠になる的な、ある意味究極のラストとでもいうのか、不思議な余韻が残るお話。今ではみかけなくなりつつある「奥ゆかしさ」がいい意味で効いてます。

ちなみに「わくらば」とはなんぞや?と調べてみたところ

1. わくら‐ば【病葉】
病気や虫のために変色した葉。特に、夏の青葉の中にまじって、赤や黄色に色づいている葉。 《季 夏》「―や大地に何の病ある/虚子」

ということなのだそうですが、このわくらばなのでしょうか?タイトルも意味深です・・・。


文庫本を買おうかどうしようか・・・と思っていたら、ちょうど本を返しに行った図書館にあったので借りてみましたが、文庫を買っても後悔しなかったと思います。
続編もあるようなので、図書館に予約を入れねば。
 
 
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[2009/05/26 21:58] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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