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吉原手引草 

吉原手引草

吉原手引草(よしわらてびきぐさ)

著者:松井今朝子
価格:630円(税込)
出版社:幻冬舎(文庫)

第137回直木賞受賞作品。
吉原一を誇った花魁はなぜ忽然と姿を消したのか――――
 
 
 
物語は主人公が事件関係者に次々と聞き込みをしていく形で淡々と進むのですが(浅田次郎の「珍妃の井戸」のような感じ)、なかなか面白かったです。なれない花魁言葉や吉原用語(禿[かむろ]やら新造[しんぞ]など)に最初は苦しみますが、吉原の世界をまったく知らない私でもすいっと読み進めることができるぐらい、わかりやすく描かれています。

一世を風靡した葛城花魁の突然の失踪・・・・・花魁の失踪など本来はありえないことがなぜ起こったのか。聞き込みが進むにつれて明らかになる葛城花魁の秘密や事件の真相なのですが、最後になってもこの謎はすべて解決しないまま余韻を残して終わりますが、それがまたなんとも効果的なのです。

失踪した葛城花魁の生き様(まさに「生き様という言葉がぴったり!)は実に清々しいもので、一人の花魁についてさまざまな関係者が語りますが、それの1つとして無駄のない構成に感心しきりでした。

それにしても、「吉原」という、日本人が作り出した独自の文化の悲喜こもごもな面々が随所に描かれていて、失踪事件の謎だけではなく、こういったところもなかなか興味深かったです。
話の端にちょろっと出てきた田舎武士の傲慢な様も面白かったな。こういうのって今も昔もたいして変わらない気がします。

あと、個人的にインパクト大だったのが「指切り屋 お種」のくだりに出てくる「糝粉指[しんこゆび]」。
いやぁ、吉原って奥が深すぎ。
糝粉指が気になる方は是非とも読んでみてください。
 
 
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[2009/08/03 23:10] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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