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繋がれた明日 

繋がれた明日

繋がれた明日

著者:真保 裕一
価格:780円(税込)
出版社:新潮社(新潮文庫)



殺人罪により少年刑務所へ送られた主人公「中道隆太」が仮釈放となり、保護司や家族に見守られながら新たな一歩を歩みだす物語。
少年法改定問題や裁判員制度の開始などの世情とともに考えさせられるところの多い話でした。
とても読みやすい話になってますので、是非とも機会があったら読んでいただきたいと思います。
 
 
 
この物語のケースは加害者である「中道隆太」も被害者も双方に落ち度がある事件でした。

主人公の中道隆太は、犯行当時の彼女にしつこくまとわりつく男に話をつけに行った先でその男をナイフで刺して殺害してしまい、短期5年以上長期7年以下の懲役を宣告されます。この時彼は二十歳。

そんな彼が仮釈放となる日がやってきて、保護司の大室(おおむろ)とともに、いろいろありながらも仮釈放期間をスタートする中道隆太。

そんな矢先に、実家、自宅、職場、あげくのはてには妹の職場にまでも「この男は6年前に殺人を犯しています」と記載された中道良太の顔写真入りのビラがばら撒かれ、物語は展開していきます。


年齢の割には幼い主人公の心理描写や、不器用さが痛いほど伝わってくるため、どんどん先を読み進めてしまいます。
主人公の中道隆太は、保護司、大家、職場にすばらしく恵まれる中でも紆余曲折してしまうのですが、現実にはこんな幸運に恵まれるほうが少ないのではないかなぁなんて思うのですがどうなのでしょう。また、幸運にめぐまれても服部(主人公と同じ時に仮釈放)のように世間に背をそむけてしまう場合もあるかもしれず、どんなに周囲が手を尽くしても最終的に立ち直れるかは本人次第で、微妙な年齢、加害者家族・被害者家族、受け入れる社会、あらゆる意味での難しさをひしひしと感じずにはいられませんでした。

2006年にNHKでドラマ化されていたようなのですが、見ていないのがとても残念。
再放送してくれないかしら・・・。

余談ですが、この本に「蓮田」が登場して驚き。千葉から蓮田への鉄道路線ルートなども出てきて、「そうそう、船橋からだと遠いよね・・・」と生々しく実感してしまいました。
小説で「蓮田」を目にするのははじめてかも。
(ドラマ「トリック」では大家さんの旦那が尾久から蓮田まで走って通勤してるみたいなセリフがありましたが・・・。)
ちなみに、主人公と仮釈放期間を励ましあう気弱な高取繁樹の実家が蓮田という設定でした。

文庫はやや厚めですが、ページ数を感じさせないので、見かけたら是非とも手に取ってみてください。

少年法「改正」問題Q&A 日本弁護士連合会
裁判員制度 裁判所
ドラマ「繋がれた明日」 NHK
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[2009/08/16 21:47] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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