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リヴァプールの空 

リヴァプールの空

リヴァプールの空

著者:ジェイムズ・ヘネガン
価格:1,260円(税込)
出版社:求龍堂

オススメ度 ★★★★☆(後半までたどり着ければあとは一気です)


主人公は戦時下のイギリスのリヴァプールに暮らす少年ジェイミーと、転入生トム・ブリーカー。
いよいよ戦火が迫りくるリヴァプールを逃れ、大型船でカナダに疎開する少年たちのあまりにも過酷な運命を、実話を背景に描いた作品。
 

 
『シティ・オブ・ベナレス号沈没事件』は1940年(昭和15年)9月17日に実際に起きた事件で、カナダに向けて航行中の客船、シティ・オブ・ベナレス号がドイツのUボートの魚雷によって沈没。乗り合わせていた多くの疎開児童の命が奪われました。(SS City of Benares

本書はその事件を背景に描かれた物語。

ジェイミーはリヴァプールで暮らすリヴァプール大好きな少年。
そこにある日、トム・ブリーカーという荒くれ者の転入生がやってきて、学校では少年たちの喧嘩の毎日。
ところが、ロンドンから遠く離れたリヴァプールにもいよいよ戦火が迫り、夜な夜な空襲に怯える日々が増え、友人が一人、また一人と疎開してゆきます。

大型客船でカナダに疎開することとなったジェイミー。両親をかなり困らせますが、結局カナダへ行くことに。
そしたらまぁ、なんの因果か、ソリの合わない荒くれ者の転入生トム・ブリーカーとその妹も一緒に行くハメになり、挙句の果てにはトム・ブリーカーと部屋まで同室になる始末。
最初はお互いに気に食わなかったジェイミーとブリーカーだったものの、船で生活するうちに少しずつわだかまりが解けていくのですが、目前にはそんな彼らを襲う過酷な運命が待ち受けているのでした・・・というような筋立てになってます。

前半はリヴァプールでの少年たちの戦時下ながらも楽しい日々、後半は一転、舞台を船に移し、過酷な運命に真正面から立ち向かう少年たちの姿が描かれています。

結局彼らの乗り合わせた客船は、先にも書いたとおり、ドイツのU48の魚雷に沈められてしまうわけですが、この描写がね、タイタニックの比ではないのです。

ちなみに、シティ・オブ・ベナレス号の死者は乗客と船員あわせて256名、生存者は150人。児童100人のうち生存したのはたった19人だったそうです。戦火を逃れて疎開したのにもかかわらず運命のなんと残酷なことか。

この著者さん自身も、リヴァプール生まれで現在カナダ在住だそうですが、そういう意味で、この邦題は非常に優れた邦題だと思います!きっと著者さんはリヴァプールの空に思いを馳せながらペンをとったでしょうから。
原題は「WISH ME LUCK」というタイトルですが、邦題の「リヴァプールの空」を少年たちがその手に取り戻せるかどうかは、是非とも本書でご確認ください。
 
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[2010/07/20 22:56] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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