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青空のむこう 

青空のむこう

青空のむこう

著者:アレックス・シアラー  金原 瑞人 訳
価格:1,260円(税込)
出版社:求龍堂

オススメ度:★★★★☆(生きることの意味は死んでこそわかるもの)


「もう、死んでしまい」と、今まさに思ってる人、この物語を読んでからでも遅くはありません。

主人公の少年に突然訪れる「死」と「死後の世界」が、かわいらしく、そして切なく描かれた物語。
少年のメッセージをほんの少しでもいい、感じてください。
 

 
思わぬ事故により突然、「死」を迎えた少年ハリー。
彼にはあるやりのこしたことがあって、「生者の国」へ舞い戻り、やりのこしたことをどうにかやりとげ、一回りもニ回りも大きくなって「彼方の青い世界」へ旅立ってゆく物語。

彼の死後の死者の国の場面設定がなかなか面白いです。
映画「ビートル・ジュース」みたいに長い待機列で順番を待ち、受付をしなきゃいけないの。
死後の世界がこうなってたら面白いようなつまらないような。

受付を済ませた魂(とでも呼べばいいのかしら?)たちは、「死者の国」からさらに「彼方の青い世界」へ、基本、旅立つことになっているのだけれど、様々な事情(尋ね人や待ち人を探していたり)があって、「死者の国」を行ったりきたりしたり、ハリーのようにやりのこしたことがあって「生者の国」へ舞い戻ったり、受付後はそれぞれの個人行動によるわけで、死者がベルトコンベア式に「彼方の青い世界」へ運ばれるわけではないのよね。

ハリーは、150年前に死亡した(死亡年齢が)近い年齢の兄貴分アーサーにつれられて「生者の国」へ行くのだけれども、学校の自分のコート掛けに、新入生の名前が貼ってあったり、自分がいなければたいへんなことになるハズだったサッカーチームが自分がいなくてもうまいこと機能していて、ハリーなんて最初からいなかったふうに生き生きとサッカーをしていてショックだったり、映画館に入ったら幽霊で満席だったり(映画館が肌寒いのはエアコンの効果だけではないらしい)様々な経験をしてゆきます。

そんな中で、いがみあってたライバルが実はハリーのことをとても思っていてくれたり、死の直前に喧嘩をしてしまった姉が、ハリーの死をそれこそ死ぬほど悔やんで病人のようになっていたりするのを目の当たりにして、ハリーは「ごめんね」「愛してる」が死んでしまったら二度と伝えられなくなってしまうことをとても苦しむのだけれど、それがすばらしくシンプルに描かれています。


ぼくはようやくほっとした。悲しいけどスッキリした気分だ。エギーと仲直りできて、心の中にあった大きな石がなくなったような感じ。前に、ハレント校長先生が、退屈な全校集会で読みあげた聖書の一節を思い出した。
「汝、怒りの上に日を沈ませてはならない」
つまり、だれかに腹を立てたり恨みをもったまま、眠りについてはいけないって意味だ。相手が愛している人ならなおさらだ。だって、翌朝どっちかが目を覚まさないかもしれないんだから。そうなったら、どうなる?そう、ぼくみたいにやり残したことに思いっきりとりつかれてしまうんだ。(218ページ)


この本を読み終える頃には、この「汝、怒りの上に日を沈ませてはならない」という何気ない一節が非常に重要に感じられるようになっていることと思います。
物語は終始ハリーの口調で語られるため、もどかしくはあるものの、まったく難しくはありません。

私も「ありがとう」「ごめんね」をちゃんと言える日々を送らなきゃ。
だって死人に口なし。死んでしまったら一番伝えたいことを伝えられなくなってしまうのだもの。
これを肝に命じて生き方の角度を少し変えられたらいいなーと思います。
 
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[2010/07/21 23:42] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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