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13ヶ月と13週と13日と満月の夜 

13ヵ月と13週と13日と満月の夜



著者:アレックス・シアラー 金原瑞人(訳)
価格:1,260円(税込)
出版社:求龍堂

オススメ度:★★★★☆(けっこうハラハラドキドキです)


もしも自分の時間が奪われてしまったら・・・・・。
年老いた魔女に肉体を奪われ、心はティーンエイジャーのまま、老女の体になってしまった少女の冒険談。
 
 

 
パッと見、ハウルの動く城が連想されるようなストーリーなのですが、それよりももっとシンプルな構成になってます。話に出てくる魔女の性格の悪さも、ハウルに出てくる荒地の魔女どころじゃありません。本当にどうしようもない性悪の魔女。

主人公のカーリーは赤毛でぽっちゃりした女の子。
転校してきたメレディスと出会うことによってこれまでの平凡な暮らしが一変してしまいます。

まんまと魔女にだまされ、赤毛でぽっちゃりの肉体を奪われ、目が覚めたら、入れ歯の上杖なしでは歩けないおばあちゃんに!肉体を失ったことよりも、家族を奪われ、二度と戻れない十代の青春を奪われたことに悲嘆にくれる日々。ところがどっこい、魔女たちが大好きなパパとママまでも消そうとしていることを知り、老いた体にムチ打って、大好きな家族をどうにかこうにか魔女たちのたくらみから救うべく奮闘してゆきます。

原題は「The Stolen」とそのものズバリなのですが、この邦題もなかなかだと思います。
なぜ「13ヶ月と13週と13日と満月の夜」なのかは本書をご覧いただければわかります。

最初は少し退屈するかもしれませんが、カーリーが魔女にまんまとだまされてからは、坂道を転がる勢いで一気に物語が動き出しますので、ページを捲る手も軽やかになるかと思います。

「こんなことあるわけない」なんて思ってしまえばそれまでですが、たとえば、戸籍を盗まれてしまったり、知らない間に配偶者がいたりの事件が珍しくない世の中ですから、そう思うと、こんな感覚とは絶対に無縁とも言い切れず。でも、そんなことを差し引いてもこの物語はリアルに描かれています。

カーリーが老女の肉体になって以降、あれこれ頑張って家族に自分の身に起こった災難を伝えようとするものの、魔女の悪知恵に悉く邪魔され、最後は「頭のオカシイかわいそうな老女」扱いで、大人たちは「いい施設」と無責任に言うものの酷い待遇の老人ホームへ送られる始末。

カーリーがおばあちゃんになってから繰り広げる大冒険にハラハラドキドキ。
魔女との対決はもとより、思うようにいかないおばあちゃんの肉体での無茶な行動にドキドキさせられっぱなし(笑)

ですが、肉体が変わっても中身がしっかりしていれば頑張れるんだということ、そして高齢者には優しくしなければいけないこと(自分が高齢者の立場になってから気づいても残念ながら遅い)、何より、今この時を大切に生きねばということを感じさせられます。

児童向けの物語ですが、大人にも大切な教訓を感じさせてくれる一冊。
 
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[2010/07/22 23:29] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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