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のぼうの城 

のぼうの城

のぼうの城

著者:和田 竜
価格:1,575円(税込)
出版社:小学館

オススメ度 ★★★★☆(郷里やお住まいが埼玉の方は一読すべし)


野村萬斎主演で映画化が決まっている「のぼうの城」の原作本。
王様のブランチなどでも大絶賛の一冊。
やっと図書館の順番待ちが巡ってまいりました。

大絶賛されるほど面白いかと問われればそうでもないのですが、それでも一読してみて損はないかと思います。歴史上では地味で目立たない坂東武者ですが、この本を読めばきっと坂東武者が心の片隅に残ると思います。
全体を通して淡々と進む話ですが、最初の1/3ぐらいは面白くないかもしれない。
しかし、いざ、戦の火蓋が切られたとき、この物語は俄然面白くなって参るのであります。
 
 
 
時は豊臣秀吉が天下人になろうとしていた時代。

秀吉の小田原征伐にて忍城を任されたのは、総大将の石田光成。
圧倒的な金力と兵士数(二万)で攻め込む豊臣軍に対し、百姓兵士をかき集めて三千の忍城がどう耐えて戦うのかがこの物語の大筋になっています。

主人公は、時の忍城城主である成田氏長(なりた・うじなが)の従兄弟の成田長親(なりた・ながちか)。
この主人公、体こそ大きいものの、運動神経に欠けて不器用なことから、「でくのぼう」をもじって民百姓から「のぼう様」と呼ばれる始末。しかも面と向って本人に「のぼう様」と声をかけても当の本人は笑うばかり。
ところがどっこい、この「のぼう様」こよなく民百姓から愛される只者ではない御仁なのです。

黙っていれば器量よしだが、とんでもなくじゃじゃ馬(じゃじゃ馬の域を超えてる)の甲斐姫(かいひめ)や、百戦錬磨の坂東武者のくせに実は戦が怖くて武芸に励みまくる主人公の幼馴染の正木丹波守利英(まさき・たんばのかみ・としひで)、豪快で口は悪いが若女房の尻に敷かれている柴崎和泉守(しばさき・いずみのかみ)や、見かけも中身も草食系男子で初陣も未経験なのに自らを「戦の天才」と称する酒巻靱負(さかまき・ゆきえ)、他にも甲斐姫の継母であり姫に負けず劣らない強烈な個性の珠など、キャストの配置も効果的で、面白くないわけがない予感は十分あります。

秀吉自ら落とすのは時の小田原城で、城主は北条氏直(ほうじょう・うじなお)。忍城は小田原の支城にあたるので、当然ながら小田原の北条家と一緒に豊臣軍に立ち向かうはずなのですが、城主である成田氏長(なりた・うじなが)は裏でこっそり豊臣方と内通。「構えて関白と戦ってはならぬ」という命を残して小田原城に篭城するのですが、亡き父親の成田泰季(なりた・やすすえ)に代わり忍城城代になった成田長親(なりた・ながちか)またの名を「のぼう様」は、戦をすることをきっぱりと決断。

そしていよいよ戦いの火蓋は切られ、石田光成率いる豊臣の派手な水攻めに忍城は絶体絶命のピンチを迎えることとなるわけですが・・・・・続きは本書でどうぞ。

坂東武者たちの真っ直ぐな心根とユーモアが存分に生かされる戦いぶりは痛快の一言につきます。
普段、理不尽なストレスにさらされてる方はちょっと気分がスッキリするかもしれません(笑)
オシャレや上品とは程遠く、無骨で下品で田舎者の坂東武者たちがとても素敵に感じられます。
田舎者上等!!ダ埼玉万歳!!百姓最高!!でございますよ。

それをね、オシャレで知的な石田光成殿が誰よりもわかってくれるところがね、もう敵ながら天晴れでジーンときちゃうわけです。

ちなみに、この忍城は豊臣の小田原征伐において小田原方の城で唯一落ちず耐え抜いた城なのであります。
(受験生にやたらありがたがられそうな予感)

もう忍城は存在していないけれど、豊臣軍が水攻めを行うべく利根川の水を引くために建設した堤は、今もなおその一部が「石田堤」という名で残っているそうです。
もうすぐ涼しくなることですし、これは是非とも見に行かねば。

期待をそこそこに読んでもらえたら楽しめると思います。
埼玉が郷里の方、埼玉にお住まいの方は是非。
さきたま古墳群や吉見百穴しか知らなかった私も、埼玉にこんな素敵な話があったなんて、大いに目からうろこなのでありました。

のぼうの城(小学館スペシャルサイト) 音が出ます 要注意!
映画「のぼうの城」 エキストラ大募集中(特に男子)
日本の城探訪 忍城
行田市 忍城ホームページ
 
 
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[2010/09/20 22:27] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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