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フィッシュストーリー 

フィッシュストーリー

フィッシュストーリー

著者:伊坂 幸太郎
価格:540円 (税込)
出版社:新潮社(新潮文庫)

オススメ度 ★★★☆☆(3.5ぐらい タイトルどおりのホラ話)


表紙の装丁が素敵で印象的。
「フィッシュストーリー」とは「ホラ話」という意味だそうですが、まさに表題の通りの物語。
4編の短編からなるのですが、個人的にはこの表題の「フィッシュストーリー」が一番好き。
時空を行ったりきたりする壮大なホラ話は、ホラだとわかっていても「意外と世界のどこかでこういうことが起こっているのではないか」または「起こっていてほしい」と思ってしまうような素敵なホラ話なのでした。
 
 
 
収録されている4編の物語は以下のとおり。

・動物のエンジン
真夜中の動物園を舞台に描かれる寸劇。

・サクリファイス
「黒澤」が主人公で、田舎の不気味な風習を背景にした不思議系ミステリー。

・フィッシュストーリー
とある売れないバンドが最後に残した曲中の空白1分間が、数十年後に世界を救うという、風が吹けば桶屋が儲かる的、またはバタフライ現象的ストーリー。

・ポテチ
またまた「黒澤」登場の書き下ろし作品。ピタゴラスの定理や万有引力をマイペースに発見しては喜びつつ空き巣を生業とする主人公の「今村」が号泣しながらポテチを食べた理由とは・・・。


この前読んだ「週末のフール」よりも伊坂ワールドな感じがしました。
伊坂作品は、人によって好き嫌いが分かれそうなタイプですが、お好きな方は、スルっと読めるライトな感じなのでおすすめです。

何故、曲中に空白の一分が生まれたのか、そして曲中に唐突に出現する空白の一分が、たった一分の無音の世界がなぜ世界を救うことになるのかは、是非とも本書でご確認ください。

最終話の「ポテチ」もいい話でした。コンソメ味と塩味のポテチの間で号泣する主人公今村。
コンソメ味をリクエストした恋人に、自分用の塩味を間違えて渡してしまい、取り替えようとしたら、恋人が一言
食べてみたら塩味も美味しくなってきたからこれでいいと。
その言葉に号泣する主人公が誰にも言えず背負ってきたものの重さと切なさに少し胸がキュンとします。

佳多山大地さんが、文庫版の解説に、フィッシュストーリーの「二十数年後」を書いてるのですが、これもよく書けていて、違う作家さんがリレー形式で物語を紡いでいくってのも面白いかもねなんて思ったり。
というわけで、文庫版を読まれる方、解説はくれぐれも本編の後に楽しんでください。
 
 
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[2010/09/24 23:17] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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