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かぐや姫と王権神話 ~『竹取物語』・天皇・火山神話 

かぐや姫と王権神話

かぐや姫と王権神話 ~『竹取物語』・天皇・火山神話

著者:保立 道久
価格:903円(税込)
出版社:洋泉社(歴史新書y)

おすすめ度 ★★★★☆(タイトルほど難しい内容にあらず 興味のある方はどうぞ)


読売新聞の書評欄で紹介されていて「へぇ~・・・」と思ったのでオーダーしてみました。
私オーダー以降に9件のオーダーがあったので、物好きな人がいるなぁなんて思いつつ図書館へ受け取りに。

巻末に竹取物語の年表なるものが掲載されていますが、まずそれが衝撃。

3月 降臨(竹の中から見つかりました)
4月
5月
6月
7月
8月 夜這

8月「夜這」って!!!!!

いや、確かに、驚異的スピードで成長したという記憶はあるけれど・・・・・。
 
 
 
かぐや姫って、かの名作「まんが日本昔話」でも花形だったし、絵本も出ているし、原文にいたっては、中学生ぐらいで「竹取物語」として古文の授業に登場して「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに 使ひけり。」などと本文を暗記させられたりして、作者不詳の割には日本人の間ではほとんどの人が知るポピュラーな伝承物語なのだけれども、意外と詳細を忘れてるのよね。

「今は昔~」の本文を諳んじさせられることにむちゃくちゃ苦労した割には、

Q.[蓬莱の玉の枝]担当だった皇子は誰でしょう?

A.車持皇子(くらもちのみこ)

なんてことはきれいサッパリ忘れていて、
挙句の果てに、その車持皇子が、よりにもよって、枝を持ってかぐや姫に結婚を迫りまくるその時に、蓬莱の玉の枝の贋作仕立て人たちから給与不払いを訴えられて姫に贋作がバレてしまったという恥ずかしい人だということも、あらかたの人が忘れているのであります(笑)

面白いのは、この竹取物語が当時の貴族事情を痛烈に風刺した物語なのであったという作者の見解と、物語に登場する、かぐや姫に猛烈にアタックしては玉砕する皇子たちは実在の人物がモデルだったという話。

タイトルほど難しい内容ではないので、「どんな皇子が登場したっけなー、死んだ人もいたよね?まさに恋は命がけだね。」なんて「竹取物語」に懐かしさをおぼえた方は、一度目を通してみるのも面白いかもしれません。
本書は最初から最後まで(かぐや姫の降臨から帰天まで)順を追って説明されておりますが、最初から最後までまじめに読む必要もなくて、興味がある箇所だけパラめくりしても十分面白い本だと思います。

こんなに育ててくれた翁が泣いてすがろうと、断固として結婚を受けいれなかったかぐや姫は当時の世相をよく物語っているのかなぁなんて、今この年になって読むとなかなか面白く感じられます。
無理難題を出されたとはいえ、偽者をさも苦労しました顔で持ってきたり、金の力に物言わせたまではいいもののコロっと騙されたり、出てくる男たちももれなく情けないのよね。
この作者がよほど物申したかったことだけは間違いない(笑)

もちろん、本書はこういったことだけにとどまらず、自然の万物を崇拝する日本独自の宗教思想であるとか、女性が神聖なるものから穢(けがれ)れとされた変遷、王権神話が崩壊しつつある歴史背景などにつながっていきます。いつの世も、伝承物語というのは少なからず歴史の伝承でもあるのよね。

ちなみに、車持皇子のモデルは「藤原不比等」だそうです。
その他の皇子のモデルを知りたい方は是非本書でどうぞ。
 
 
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[2010/10/01 23:58] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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