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ラッシュライフ 

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ラッシュライフ

著者:伊坂幸太郎
価格:660円
出版社:新潮社(新潮文庫)


ミステリーなのですが・・・。

トリックとか名探偵などを楽しむのではなく、それぞれに発生するまったく別物の5つの犯罪の連鎖反応がとにかく面白いのです。完成図のわからないパズルを仕上げるような感覚に近いです。


「巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話」
というのが出版社の売り文句なのですが、個人的には、どちらかといえば、前にも書いたようにパズルをはめていくような感じで、それが平べったい普通のパズルではなくて立体パズルだったよ~このぉ~!という感想です。
小説のカバーの内容紹介文はあまり面白そうという感じではなかったのですが(紹介文を書いた方ごめんなさいね)、黄緑色の帯が面白そうだったので買ってみたら「当たり」でした。

ミステリーなのでこれ以上書くのも、今から読む人にとって面白さが半減するので、本編の一文から面白かった部分を少し抜粋します。

「神について考えてね、俺は俺なりに分かったんだ。内蔵の定義を知っているかい?一つに『自分でコントロールできない』ことが挙げられる。頭が痒ければその場で掻ける。ただ、内臓は無理だ。(中略)で、考えてみるとだ、この関係は人間と神の関係に似ているんだな(中略)俺が必死に口に入れた食事が何一つ消化されず、止まってしまったら、俺の生活も止まってしまうだろうな。ただ、胃をコントロールすることはできない。俺は暴飲暴食を避けて、よく噛み、そうして胃の状態にたえず気を配っていなくてはいけない。痛みはないか、血便は出ていないか、ガスは溜まってないか。ようするに今の場合、胃は、俺の人生を担っているわけだ。で、俺が胃に対してできることは何かというと」
「何ですか?」
「声に耳を傾けて、最善を尽くし、祈ること」
(中略)
「俺は胃を直接見られない。せいぜい胃が発する警告やしるしがどこかにないかと気を配ることしかできない。後は祈ることだ。内臓ってのは基本的には、俺が死ぬまで一緒のはずだ。いつも見えない場所で、そばにいて、一緒に死んでいく。神様と近いだろ?それに人はそれぞれ胃を持っている。そこも神様と似ている。誰もが自分の神こそが本物だと信じている。相手の神は偽者だとね。ただ、誰の胃も結局は同じものであるように、みんなの信じている神様はせんじつめれば、同じものを指しているのかもしれない。」
(本文P125~127)


こういう例えができる人は個人的に大好きです。とってもわかりやすく明快で、巧い。このような「う~んステキ」な会話がこの本にはたくさん出てきます。著者の伊坂幸太郎さん、かなり柔軟で、回転のはやい思考回路の持ち主かと思えてしょうがなかったです。

(私もそうでしたが)小さいときにパズルっ子だった方には是非オススメな1冊です。
「あ~犯人がわかってスッキリ」とはまったく別次元の新感覚スッキリ体験をどうぞ!(笑)
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[2005/06/11 00:34] 書籍 | TB(0) | CM(2)

最近本はぜんぜん読んでないなぁ。映画ばっかり。この本はなんか、おもしろそうなので、いい機会だと思って買ってみようかなぁ。
[2005/06/11 23:53] kowazu [ 編集 ]

kowazuさん>>

私もこの間までは映画三昧でした~!
でも買って部屋に積んであった本に手を出したらだだだ~っと読書週間になりました(笑)
これ、新感覚で面白いですよ!
著者の頭の中はどうなってるんだ~って唸ってしまいました。
[2005/06/12 00:15] mino_rin [ 編集 ]

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