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椿山課長の七日間 

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椿山課長の七日間

著者:浅田次郎
価格:630円(税込)
出版社:朝日新聞社(朝日文庫)


思わず一気読みしてしまう本です。
テーマは「死」。
こんな内容にぶつかったらガクっときてしまうと思うのですが、そこがガクっとこないところが浅田節です。死んでからはじめて見える人の温かさに胸がキュンとすること間違いなしです。


主人公の椿山課長は高卒でデパートに勤務する46歳。取引先接待中に脳溢血で倒れあえなく死亡。やけに体も足取りも軽いな~なんて思いつつたどりついた先は"スピリッツ・アライバル・センター(略してSAC)"。
「真面目」だけが取り柄の冴えない椿山課長がSACで問われた現世の罪はなんと「邪淫の罪」!!絶対にこの汚名を晴らさねば死んでも死に切れぬ(もうすでに死んでいるのだけれど・・・)と、よみがえりキットを手に7日間の期限付き(つまりは初七日まで)で仮の姿でこの世に舞い戻ったはいいけれど・・・・。

こんな調子で話は展開していきます。
無我夢中でひたすら猛烈に働いてきた生前の自分には見えなかった辛い現実や、かけがえのない宝物を目にして、それでも、期限付きのよみがえりにあたりSAC提示する「制限時間の厳守、復讐の禁止、正体の秘匿」の厳しい3つの掟の下でやきもきしつつ、本当の他人を受け入れ、そして本当の自分を受け入れていきます。

椿山課長とともによみがえりを希望したヤクザの親分や聡明なこどもと絡み合いながら物語りは展開してゆくのですが、なにより泣けるのは椿山課長のお父さん。重松清著の「流星ワゴン」を読んだ時も父親っていうのは本当に世話が焼けるけれどもいいなぁとしみじみ思いましたが、椿山課長のお父さんも負けてません。

自分では罪とは思っていなくても人を傷つけてしまっていることや、誰もが心の奥にそっと隠し持っている秘密を上手に、そしてわかりやすく描いていると思います。

椿山課長のキーマンがお父さんなら、キーウーマンは間違いなく課長の同僚の佐伯知子さんでしょう。お父さんと知子さんがつかざるを得ない切ない大人の嘘には涙、涙、涙。今まで読んだ浅田次郎著作の中で個人的にはNo1キャラクターになりました。

浅田節なだけに、これだけのテーマが本当に軽快に読みすすめられます。しかし、読み終わった後に「生きるとは?」「今、生きているとは?」について考えさせられます。わかりやすいからこそ、単純だからこそ人は見逃してるものが多いような気がします。

せつなすぎるので、涙腺が弱い方は是非自宅での読書をおすすめします。

よみがえりをテーマにした作品はたくさんあるけれど、映画が大ヒットした「今、会いにいきます」よりもグッとくるのは、私が歳をとったからなのかな~。
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[2005/11/28 19:31] 書籍 | TB(0) | CM(2)

早速読みました。

こんちは!
流星ワゴンに感動していただけに
今回も期待していましたが、期待以上に
面白かったです。

俺も智子が大水ですけどキャラ的には
子分の皆さんが大好きです。

最後にはあの三人がそれぞれリンク
していたのが素敵でした!

ところで前も薦めたかもしれませんが
こういう作品がお好きならとっておき
のがあります。

俺のHPのジオログに載せましたので
まぁ見てってください!
[2005/11/29 17:19] りあるれっど [ 編集 ]

りあるれっどさん>>はやい!(笑)

ポーランド行きの飛行機の中でいかがでしょう?とおすすめしようとしていたのにあまりにはやくてびっくりです(笑)

早速読んでいただき&感想をいただきありがとうございます!流星ワゴンよりも義理人情がジワジワにじみ出ていて大衆小説という感じがしますよね!

子分のみなさん、良かったですよね~。蓮ちゃんのお父さんとお母さんには驚きました!
浅田次郎さんは義理人情ベタベタの任侠を書かせたらピカイチですよね(笑)

早速ジオログのほうも拝見させていただきますよ~!!
[2005/11/29 22:27] mino_rin [ 編集 ]

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