スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[--/--/-- --:--] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

魔女は夜ささやく 

20060520000746.png


魔女は夜ささやく 上・下

著者:ロバート・R・マキャモン 翻訳:二宮 磬
価格:2,800円(税込)※上下とも
出版社:文藝春秋

魔女狩りの話なのですが、陰惨なホラーではなくミステリーです。
しかも舞台は植民地時代のアメリカ南部。
イギリスやスペインから移民が移住しているわけですから、アメリカでも魔女騒動があっても不思議ではないと思いつつもアメリカが舞台の魔女狩りの話というところに興味をおぼえました。
長編ではありますが、古い慣習に囚われない主人公のマシューはまさにアメリカの象徴のようだと感じました。

主人公は尊敬する判事ウッドワードとともに魔女裁判を行うべくファウント・ロイヤルという開拓地を訪れる書記のマシューという二十歳の青年。
一方、裁判にかけられる魔女は白人ではないエキゾチックな魅力を持つ美しい女性レイチェル。

様々な村人の証言により、巧妙に魔女にしたてあげられてしまうレイチェルですが、書記のマシューにはレイチェルが魔女だとはどうしても思えず、なんとかレイチェルの無実を証明すべく、若さゆえの時には無茶な行動で事の真相を探っていきます。

ですが、真犯人の狡猾な罠によって、青年の尊敬する判事はレイチェルに有罪による火刑を宣告。絶体絶命のピンチに陥ります。が、青年書記はその最後の時まで諦めずただひたすらに真実を追究します。それがレイチェルへの恋なのか、職務の追及なのかわからないまま・・・。

この作品は長編ですが、それでもかなり面白くて、上を読んだら下を読まずにはいられなくなります。ドラマにしたらかなり面白い作品だと思います。アメリカでドラマ化してくれないかなぁ・・・・。

読者はマシュー目線で読んでいるわけですから、レイチェルが無罪だということは火を見るより明らかなのですが、これが、確信に近づいた!という矢先にこれでもかというぐらい真犯人の巧妙な罠にハマって、マシューの立場さえもますます不利なものになってしまったり。("あの青年は魔女に魂を奪われた"とささやかれたり。)
それでも時に絶望したりしつつも諦めず自分の信念を貫く青年書記。
真実を見抜く目には知性がかけがえのない財産となることがこの時代背景も手伝って克明に描かれている点も良かったです。

この一連の魔女騒動で青年書記は大きなものを失い、そして大きなものを得て成長するのですが、ラストはこの本の装丁や魔女裁判というイメージからは想像できない非常に爽やかなものになっています。
分類するとしたらミステリーに・・・なるのかな?

ちょっと検索してみたら、2004年の「このミステリーがすごい!」の海外版第3位でした。知らなかった・・・。
本の単価が高いので、図書館が近い方は是非図書館で借りて読んでみてください。
スポンサーサイト

[2006/05/19 23:07] 書籍 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://minorin.blog2.fc2.com/tb.php/530-8f2e6f63


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。