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虚空の旅人 

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虚空の旅人

著者:上橋菜穂子
価格:1,575円(税込み)
出版社:偕成社

「精霊の守り人」シリーズの外伝。バルサを主役とするのは「守り人」シリーズですが、チャグムを主役とするこちらは「旅人」シリーズ。


 「精霊の守り人」でバルサに助けられ、王宮に戻った後のチャグムのお話です。
 物語は、チャグムが王の名代で隣国のサンガル国の新王即位の儀に招かれ、星読み博士兼チャグム教育係のシュガとともに南国のサンガル王国を訪れるところから始まります。
 本来おめでたい席であるのにもかかわらず渦巻く陰謀に来賓であるチャグムもどっぷりと巻き込まれることになり、シュガと2人でなんとかそれを乗り越える話になっています。

 この「旅人」シリーズは「守り人」シリーズの外伝というかスピンオフというか、つなぎというか、その全てをあわせ持った感じになっています。旅人を読まなくてもそれなりに守り人は楽しめちゃうけれども、旅人も読んでいることで、間違いなく「守り人」が何十倍も面白くなります。「精霊の守り人」から始まるこのシリーズですから、その精霊でバルサと肩を並べて主人公だったチャグムのお話を守り人シリーズを読まれる方には読んでいただきたいなと思います。

 さて、物語の感想なのですが、「皇太子になんかなりたくない~」とバルサにすがって泣いていたチャグムが別人のようにしっかりと育っていて感激です(笑)
 予感はしていたものの、父である帝とは折り合いが合わず(それどころか、その聡明さから帝に疎まれてしまっているし)、しかも第二皇子の誕生で唯一の皇太子としてゆるぎなかった立場がグラグラしているしで、精霊であんなに難儀な辛苦を乗り越えたというのに、一難去ってまた一難、本当に苦労の耐えないその運命に切なくなります。

 招かれたサンガル国で緊急事態が発生し、やっぱりというかなんというかサンガル国の皇女と皇子を手助けするハメになるチャグムなのですが、実にその手際がバルサっぽいというかなんというか。育ての親に重なるその様に笑えました。

 王国と王国の話ですから、もっといやらしい駆け引きなどがあると思ったのですが意外とあっさりめ。サンガル王国の方々は思ったよりチャグム寄りな印象。
 意外だったのは呪術師の立場。トロガイ大先生を尊敬する私だったのですが、広い世界では呪術師という生業は無条件に人から蔑まれるもののようでした。

 この物語はすっきりとは終わりません。何かに続くことをおおいに予感させます。これまでのシリーズで、新ヨゴ国、カンバル国を経てきましたが、この物語ではさらに、この物語の舞台となるサンガル王国、そしてチャグムがカンバルとともに手を取り合う、カンバル・新ヨゴと並ぶロタ国、そして南から怒涛の侵略を重ね、今やサンガル国をもその配下にしようとしのびよるタルシュ帝国が登場します。
 
 チャグムがこの物語の最後でシュガに言った、「その時が来たら私の手を放してもよい。私はそなたを恨みはしない。むしろそなたには生き残って素晴らしい国づくりをしてもらいたい。」というようなくだりがチャグムのさらなる成長を物語っていて胸がしめつけられます。
 それと同時に、タルシュ帝国と戦うべく出陣したサンガル王国のタルサン皇子が気になります。おおかた生きているとは思うけれども、タルサン皇子よ生きていておくれ・・・・・いばらの道をひたすら歩むチャグムの支えとなるべく再び登場するであろうその日まで。


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[2007/10/14 20:09] 書籍 | TB(1) | CM(2)

少しずつ

追いついてきましたよ(笑)
このシリーズもここまできました、文庫化。まだ半分にも満たないけれど。
続きが楽しみで仕方ありません。

自分の記事をアップしてmino_rinさんの記事を読ませていただいたら、自分の文章の稚拙さに赤面。わたしもチャグムのように成長したいわ・・・。

トラックバック送らせていただきました。
[2008/08/06 16:24] よっしぃ [ 編集 ]

なにをおっしゃる(笑)

お返事が遅くなってごめんなさい。

守人&旅人シリーズ、追いついてきましたね~!!
稚拙な文章なんてなにをおっしゃる!(笑)
私もこの先のシリーズは何を書いてもネタバレになりそうで、ロクなことを書いてませんからご安心(?)を(笑)

こちらからもトラックバックを送りたいのですが、
なぜかうまく送信されず・・・(涙)
それでもトライしてみますね!
[2008/08/14 12:53] mino_rin [ 編集 ]

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[2008/08/06 16:22] URL Non c\'e` male
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