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ビッグフィッシュ 

とにかく静かに淡々とすすむ映画でした。合わない人はさぞかし映画館で睡魔に襲われたことと思いますが、個人的にはこういう話はありかと。

大まかには、非現実的な空想話ばかりする父親とわかりあうことのできない息子が、父親の死を目前にして現実(本当)の父親探しをしていくといった内容で、父親の空想話の世界の映像と、今、死に直面している父親の現実の映像とが交錯してすすんでいきます。

手法そのものは、現実と空想の交錯という点は昔観た「バロン」という映画そのもの。

ただ、ティム・バートン監督はかなりうま~く全体にモザイクをかけていて、「これだ!」って確信が最後まで見えないんです。これを「見えそうで見えないなんて、くぅ~うまいっ」って思うか、「何が言いたいのかわけわらねぇ・・・」と思うかは観た人次第だと思うのだけれど、個人的には見えそうで見えないのは嫌いじゃありません。(特別大好きでもないんだけどね。)

この映画で監督が何を表現したかったのかはよくわかりませんが、私は以下の2点を感じました。

同じ世界でもその人によって映り方が違う」とうこと。
人によっても違うけれど、映画の中では同じ人でも年数を経れば違うというシーンが何回か出てきます。一番顕著なのは息子。5歳の時に聞いた父親の話は楽しくてしょうがないのに、大人になった彼は同じ話を5歳の時の自分のようには聞けないのです。

父親の話は愛情を形(音)にしたもの
父親の空想話は、例えば病気の母親が息子に「大丈夫?」と聞かれたら、たいていは息子に心配かけまいと「大丈夫」と言ってるのと一緒だと思うのですよ。意図的に嘘をついてるわけじゃなく、あふれる愛情の結晶なのです。(半分は父親本人の趣味かもしれないけれど。)

こんな父親だったら、もしかしたら私だったらグレちゃうかもしれないな。1つ間違えたら「お前の父ちゃん嘘つき~や~い」と言われるに違いないまでの空想っぷりですから・・。これは「アメリカ」の映画であるという前提で観てますけど、現実の日本でこんな人が近くにいたらあらかた「変人」の太鼓判を押されることでしょう。
でも自分の祖父や義父だったら楽しいかも~(・ー・)♪

しかし、父親の最期に父親にせがまれて父親の最期の話をその場の即興で話す息子は、さすがにこの父親の息子ですよ。この静かな映画の中で最も痛快なシーンでした。
あとは、映像。本当に美しかったです。
気になるのは「水」・・・・気になるけどわからない。「ビッグフィッシュ」だから乾いちゃいけないんですけどね・・・でもそれだけじゃないでしょ~?


この映画の中で一番心に響いた台詞は、

「彼はあなたを愛してる。私はそれを望めない。私は空想の世界の女。私と別の世界にいたあなたは現実だった。」

この一言がこの映画の全てを語ってます。

最期までおちゃめなお父さんに乾杯。
そうそう、誰かを思い出しそうで思い出せなかったんだけど、思い出しました。

宮沢賢治 だ・・・

宮沢賢治もこのビッグフィッシュの父親のように話を描いていたのかなぁとなんとなく思いました。宮沢賢治いわく、彼の話は「どうしてもこんなことがあるようでしかたがないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです」だそうで、彼には彼の話に出てくる光景がきっと見えていたのでしょう。ちなみに宮沢賢治の物語も全部が嘘ではないんですよ。
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[2005/01/10 21:38] 映画 | TB(2) | CM(0)

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「ビッグ・フィッシュ」★★★★★

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