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遭難者の夢 -家族狩り-第二部 

家族狩り2
遭難者の夢 -家族狩り-第二部

著者:天童荒太
価格:500円(税込)
出版社:新潮社(新潮文庫)


第一部に引き続き、物語は登場人物たちが徐々に交差してゆきます。
登場人物たちを大きく揺さぶる事件に、登場人物たちの心がひたひたと動き出し、物語はゆるやかに進みます。

 

 
1冊があっという間です。下手な本だと、電車の中で読んでいると、眠くないのに眠くなったりするのですが、この本は逆に疲れていても読んでしまうような魔力を持った本です。
登場人物は心に影のある善良とは言えない人たちなのですが、2冊目に入ると、そんな彼らが一生懸命もがき苦しむ姿に、なんとも言えない気持ちになります。
世の中の苦しみの一端をそれぞれ担う彼らに、読者は自分を投影するのかもしれません。
自分を悪者にすることでしか自分の正義を貫けない不器用な彼らが、切なくてしょうがなくなります。

そんな中でも、陰惨な事件に思わぬ展開が待っていたりして、事態が見えなくなり、登場人物と同じく迷子になっちゃうんですよね・・・読者も。
ヒューマンドラマが色濃いながらも、ミステリーが見え隠れするんです。

そして2巻の終わりは、あわやな予感が確信に変わる衝撃的幕切れとなっていて、もう、ここまで読んでしまったら3巻を読まずにはいられない、そんな様相になっておりますので、のめりこみやすい方は寝不足に注意です。本当に眠気もふっとぶほど読めちゃうんですよねぇ・・・困ったというか、嬉しいというか、複雑です・・・。

ミステリー要素があるので、中身の詳細は記せませんが、個人的には、この作品には値段相応、いや、文庫本ならばそれ以上の価値があると思います。

不器用な登場人物たちの祈るような気持ちが、ほんの些細な、本当に微細な形でいい、むくわれそうな希望につながらんことを祈りつつ、第三部をめくりたいと思います。
 
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[2008/04/08 23:23] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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