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巡礼者たち -家族狩り-第四部 

家族狩り4
巡礼者たち -家族狩り-第四部

著者:天童荒太
価格:540円(税込)
出版社:新潮社(新潮文庫)


暗礁に乗り上げるかと思われた事件の背後の黒い靄(もや)が、少しずつその姿をあらわしてくる第四部です。しかしながら、全容が見えるわけでも、大まかなところが見えるわけでもありません。先がどうなるかは全くわからない。ここまできたら、今まで見守ってきたものをあとは見届けるだけです。
 
 
登場人物たちがそれぞれに見えないものによって大きく動かされていきます。
そして、二部~三部で表面的にどことなくつながった登場人物たちのつながりが、表面的だけでない深い部分でもつながりを持ってきて、それを軸に、停滞してきた流れが一気に加速し、また、思わぬ事件の発生などもあります。

山岸涼子さんという漫画家さんも、相当凄絶な話を描くお方ですが、それをもっと生々しく現実的に社会派にしたような印象です。

巡礼者たちというタイトルのとおり、四国のお遍路なども出てきたりしますが、いよいよラストに向かうということで、話の内容はもう書かないことにします。

かわりに著者のあとがきの最後の一文を引用したいと思います。

人はよかれと思って村を、町を、世界を変えます。武力を用いてまで変化を促す場合もあり、といってそれが、良い方向へ進むばかりとは限りません。せめて心には蓋をせず、何のために、何が失われたのかを忘れずにいることが、そのときどきの時代を生きた者の、務めのようにも思います。(364ページ)

いよいよ残りの一冊第五部のページをくくります。
どうか、登場人物たちにタイトルどおり「光」を、遠くても一筋でも、照らされることを心から願いつつ、見届けたいと思います。
 
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[2008/04/10 23:28] 書籍 | TB(0) | CM(0)

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