埼玉県在住のマイペースな浦和レッズファン。日々のことをなんとなく・・・。
黒い森
著者:折原一
価格:1,785円(税込)
出版社:祥伝社
しかけ本が好きな妹ちゃんに借りて、今日の行き帰りの通勤時間で読みました。表から読むのは生存者編、裏から読むのは殺人者編そして結末は真ん中の袋とじ。生存者→殺人者→袋とじの順で読んでいくのですが、あとふたひねりぐらい欲しい感じで、このハードカバーのお値段のほとんどは装丁代といった感がいなめませんでした。
サラっと読めることは間違いないです。
物語は、ある事件を起こした主人公がある目的を持ってミステリーツアーに参加することから始まります。クリスティーのそして誰もいなくなったかのごとく、また一人、また一人と消えて脱落してゆく参加者。ここらへんももうちょっとひねろうって感じです。
ただ、樹海の気味悪さは感じられると思います。
ミステリーな上に特殊装丁で、あまりおじゃべりしすぎてもいけないので、読んだ感想を一言、二言にまとめてみると、
-さまざまな意味で愛は強い-
-いまどきの若者の自殺アイテムがそれかいな!-
これにつきます。読んでいただければ大いに納得していただけるかと。
装丁も特殊ですが、つっこみどころも満載な1冊となっております。
個人的には、この作品は、「結局なんだったんだ・・・コレは」といういわゆる脱力系でした。
行きは生存者を読んでいたからよかったのですが、帰りは裏から本を逆さにして殺人者を読んでいたゆえに、電車の座席に座っている人から見上げれば、ブックカバーが逆なだけでは飽き足らず、本にそなえつけのこよりまで下→上で逆だったので、目の前に座っているおじさんにたいそう不思議そうに眺められてしまいました。アブナイ人と思われちゃった可能性大(汗)
ブックカバーが逆さでもこういう作品もあるので、ブックカバーが逆さな人を見かけても、
「あ、黒い森読者かも」
と思ってあげてください(笑)
しかしながら、これは裏表にするまでもなかったと思います。それだったら、伊坂幸太郎のように、お互いの立場を入れ替わりで描いたほうがスッキリするし、臨場感も感じられたと思いました。
ただ、装丁のアイディアそのものは興味深い作りなので、何か時間つぶしをしたいときのおともにはもってこいの1冊だと思います。
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よっしぃ | URL | 2008-06-26-Thu 11:58 [EDIT]
あれはまだ叙述トリックなんて言葉を知らなかった、ミステリーを
読み始めたばっかりのウブな頃(笑)
何冊か続けて折原作品を読みましてね。
最初は「なんだこれー!?」ってトリック(?)に驚いたものの、
2度目は「あれ?」、3度目は「またか!」って感じでしたねー。
目の前に座っていたおじさんが、最大の謎を与えられていたかも(笑)
よっしぃさん>> mino_rin | URL | 2008-06-30-Mon 00:37 [EDIT]
あははは(笑)
確かに!目の前のおじさんは最大のミステリーを与えられたでしょうね(笑)
装丁のアイディアは素晴らしいのですが、その情熱の半分を中身に傾けて
欲しいですよねー。よっしぃさんの「またか!」っていうの、すごくわかります。
愛すべき「またか!」とはちょっと違う「またかい!」って感じなんですよね。
同じ「またか!」でも、例えば横溝正史の金田一耕介シリーズの犯人が
美人未亡人であるときの「またか!」は愛着のある「またか!」なんですけどね(笑)
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